「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅲ」(三上延)
重なる本と本~夢野久作「ドグラ・マグラ」を巡って 「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅲ」(三上延)メディアワークス文庫 「亡くなった元夫の蔵書が売られるのを防いで欲しい」。樋口なる女性から依頼を受けた栞子は困惑する。売却しようと...
重なる本と本~夢野久作「ドグラ・マグラ」を巡って 「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅲ」(三上延)メディアワークス文庫 「亡くなった元夫の蔵書が売られるのを防いで欲しい」。樋口なる女性から依頼を受けた栞子は困惑する。売却しようと...
筋書きや作品構造そのものが「横溝っぽい」のです。 「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅱ」(三上延)メディアワークス文庫 訪れた上島家は、旧華族に連なる由緒ある家だった。女主人の死とともに忽然と姿を消した一冊の古書。その捜索が栞子...
本作品を味わえる楽しみは堪えられない 「ビブリア古書堂の事件手帳」(三上延) メディアワークス文庫 栞子・大輔夫婦の営む古書店「ビブリア古書堂」。取引のために海外へ出かけようとしている大輔から、置き去りにした「自分の本」...
はじめての洋書、それもシェイクスピア 「ビブリア古書堂の事件手帖7」(三上延)メディアワークス文庫 栞子は田中との約束を果たすため、古物商・吉原から太宰治の「晩年」を法外な高値で買い取らざるを得なくなる。その吉原は後日、...
古書によってつながる人々 「ビブリア古書堂の事件手帖6」(三上延)メディアワークス文庫 太宰治の「晩年」の稀覯本、それも署名ではないのに本人自筆とわかる珍しい書き込みのある珍本を探して欲しい。依頼をビブリア古書堂に持ち込...
本の魅力たっぷり、これで面白くないわけがありません 「ビブリア古書堂の事件手帖5」(三上延)メディアワークス文庫 組合で噂になっていた、「彷書月刊を売却しては買い戻す女性客」が、ビブリア古書堂にも現れる。その雑誌には不思...
過去3作とは異なる趣、丸ごと一冊江戸川乱歩 「ビブリア古書堂の事件手帖4」(三上延)メディアワークス文庫 古書に関する「特別な相談」をしたいという依頼主のもとを訪れた栞子と「俺」。そこには夥しい数の江戸川乱歩の稀覯本があ...
すでに読み終えて知っている方も多いのでしょうが… 「ビブリア古書堂の事件手帖3」(三上延)メディアワークス文庫 「俺」と栞子は買入のために市場(古書交換会)に出かける。目当ての本に入札するが、僅かの差で他の業者・井上に落...
エピソードを繋ぐ横糸が作品の魅力を高めている 「ビブリア古書堂の事件手帖2」(三上延)メディアワークス文庫 ビブリア古書堂でもう一度働くことにした「俺」のもとに、奈緒が相談を持ち込む。奈緒はかつて古書が絡むトラブルによっ...
読書好き・本好きの心を捉えることに成功している 「ビブリア古書堂の事件手帳」(三上延)メディアワークス文庫 「俺」は祖母の大事にしていた漱石全集の価値を調べるため「ビブリア古書堂」を訪れる。その一冊に漱石の署名が入ってい...